お墓を探す前に何を知っておけばいいの?という質問を時々いただきます。
お墓のように高額で宗教的な買い物をどのように進めたらいいか、多くの方が初めての経験なので戸惑いますよね。
後悔しないお墓探しには押さえるべきポイントを6つにまとめてみました。
弊社が50年間にわたってお墓をご提供してきた経験から、価格や条件面で納得のいくお墓を探すノウハウをご紹介いたします。
お墓を探す前に何を知っておけばいいの?という質問を時々いただきます。
お墓のように高額で宗教的な買い物をどのように進めたらいいか、多くの方が初めての経験なので戸惑いますよね。
後悔しないお墓探しには押さえるべきポイントを6つにまとめてみました。
弊社が50年間にわたってお墓をご提供してきた経験から、価格や条件面で納得のいくお墓を探すノウハウをご紹介いたします。
お墓を決めるという行為を分解すると、
・墓地を探す
・石材店を選ぶ
・墓石を選ぶ
という3つの行為が見えてきます。
このうち、
・墓地を探す
・石材店を選ぶ
の2つを6つのポイントに分けてご紹介します。
墓石を選ぶ、というのは石材店との相談で決めていきます。石材店にリードしてもらえるので、お墓を探すという今回の記事では割愛します。
以下にこの記事の目次を記しておきます。
クリックすると該当部分までスクロールします。
ここでは簡単に墓地の種類についてご紹介します。
公営霊園:市町村区が運営管理する墓地。低価格で非常に人気。抽選会が行われる。
民営霊園:法人や宗教法人が運営管理する墓地。お寺が名義貸しをして実質管理は法人という場合もある。
寺院墓地:お寺の中にある墓地。お寺が管理している。
これ以外にも自然葬などの選択肢もありますが、今回はお墓の探し方という事で割愛します。
どうやって墓地の情報を集める?
インターネットで「お墓 横浜」などを調べる
この記事を読まれている方はインターネットで情報を探していらっしゃるかと思います。
最近は徐々にお墓の情報もインターネットで増えてきたので、地元のお墓を探すという点ではインターネットがますます便利になっていくでしょう。
注意点としては、見つけたお墓の情報が古くないかどうかが分かりにくいという点です。
インターネットは一度情報を載せて放置してしまっているホームページも多いので「墓地〇〇円!」と書いてあっても、その情報が古いかもしれませんので、必ず電話かメールか資料請求を通して再確認しましょう。
ポストに入っていたチラシでお墓を探す
これは古今東西を問わず有力な方法です。
チラシであれば情報が古いこともありませんので、安心です。
ただし数か月前・数年前に家に届いたチラシを参考にしている場合は、インターネットの場合と同様に注意が必要です。
最近のチラシにはホームページのアドレスが書かれている場合が多いので、直接電話で聞きたくない場合はチラシに書いてあるホームページのアドレス(例 http://ishi-kura.jp)をパソコンから直接入力して情報を閲覧してみましょう。
知人からの助言でお墓を探す
これもよくあります。
町内会やご近所、古くからの付き合いのある人などから「うちは〇〇でお墓を買ったよ」「うちは〇〇寺に昔からお墓あるけど、問題ないよ」という話を聞き、問い合わせるというパターンです。これは実際に利用している方の声があるので安心ですね。
ただし、知人の方がお墓に求める事と自分がお墓に求める事は、意外と異なります。
予算や距離、霊園管理者との相性などを踏まえて選択する必要があります。
とはいえ、有力な情報源という点では知人の助言はありがたいものです。
信用できる石材店に直接聞く
もっともはやく話が進みます。
数は多くありませんが、弊社にもご近所の方や普段からお付き合いをさせていただいている方々からお墓の相談をしていただけることがあります。
もしも信用できる石材店さんがあるのであれば、そちらに一度ご相談なさってはいかがでしょうか。
親身になって対応してくれるのであれば、お墓を購入した後にトラブルが起きたとしても安心ですね。
どうやってお墓の予算を決める?
お墓にかかる費用の内訳を知りましょう
お墓って色々と費用がかかりそう。
不要なものまで上乗せさせられているのではないかと不安。
そう思われる方は決して少なくはありません。
お墓の費用に関して正確な情報を知っておきましょう。
一般的には、
・墓地の永代使用料
・墓石の工事費用
・入壇料(寺院墓地のみ)
・管理費や護寺会費
・開眼供養などお布施
があります。
墓地の永代使用料
これは墓地がある土地の価格(公示地価)の2〜3倍が相場になっています。
場所によってはブランド化されている墓地もあるので、非常に高額になる場合があります。
例えば弊社が取り扱う横浜のお寺では、183万円(1.5㎡)の墓地もあれば、
同じく弊社が取り扱う木更津のお寺では、15万円(1.5㎡)の墓地もあります。
安さでいうと、公営霊園がダントツで安いです。
民営霊園と寺院墓地はどちらが安いかは一概には言えません。
立地などの条件によって左右されます。
墓石の工事費用
墓石の費用や、墓石を墓地に設置するための費用です。
場合によっては、工事費用一式とまとめて見積もりに記載されています。
細かい内訳を書くと、
・石材費
・墓石建立費
・石材の加工費
・墓地の外柵
・納骨棺(カロート)
・付属品の設置費
などになります。
大切なのは、内訳というよりは総額と「あとから追加で支払う費用」の有無でしょう。
石材店に確認することをオススメします。
管理費や護寺会費
墓所を清潔に保つための人件費や設備の維持費などを指します。
多くの場合は年間数千円から1.5万円です。
開眼供養などお布施
こちらは相場という考え方ではありません。
あくまでお布施なので気持ちの問題になります。
それでも暗黙の了解で2〜3万円というのが一般的です。
しかし、これも墓所の慣習によってはもっと多くかかる場合もありますので、墓所ごとに確認すべきでしょう。
各墓所の概算を知りましょう
上述の知識を元に、まずは気になる墓所の概算を知りましょう。
チラシやインターネットで詳細な見積もりを知りたいとは思いますが、お墓というのは、
・墓所内の区画(方角や駐車場からの距離など)
・お墓の面積
・お墓のデザイン
・使用する石
などなどの詳細によって見積もりが変わりますので、一度打ち合わせをしないと詳細な価格というのは決まりません。
そこで、調査の段階では大まかな概算として、
・永代使用料はいくらなのか
・墓石工事費の最低価格はいくらなのか
・管理費や、お寺なら護寺会費と入壇料はいくらなのか
の3点を押さえておきましょう。
これらをもとにだいたいの予算を決定しておきましょう。
お墓の資料を請求しましょう
実は、資料の内容はあまり重要ではありません。
お墓の値段が書いてあるかもしれませんが、上述したように概算を知る以上にはなりません。
墓石のカタログなども入っていたり、読み物として面白いかもしれませんが、お墓の購入を決定する材料にはあまりなりません。
それでも資料請求を強くお薦めします。
見るべきは、
・資料が送られてくるか(送られてこない場合もあります)
・資料がどのくらいで家に届くか(何週間もかかる場合があります)
・資料請求を発端にしつこく営業電話がかかってこないかどうか
などの点です。
こういった点に注目する理由は、資料請求を通して「お墓を買った後の付き合い」が分かるからです。
資料請求にずさんに対応している石材店であれば、お墓購入後に何か問合わせを行った時も誠実に対応してくれないのではないかと推測できます。
また、営業の電話がしつこい業者であれば、お墓を購入した後も何かにつけて営業をしてくるのではないかとも推測できます。
そういったことを知る上で、資料請求はとても有力な情報です。
購入後に後悔しないためにも、必ず事前に資料請求して確かめましょう。
3件から7件くらいは資料を請求して比較検討することをオススメします。
実際に訪れて肌感覚で確かめる
現地見学なくしてお墓の購入なし、と言っても過言ではありません。
必ず現地の雰囲気などの生の情報を得ましょう。
現地見学をしましょう
現地見学は、なかなか骨の折れる作業です。
それでも3件から5件は墓所を見学することをお勧めします。
引越し先の家を探すときも数件は内見をしますよね、同じようにお墓も数件を比較しましょう。
また、距離感は人によって差がありますが、片道1時間以上かかる場所だと億劫になりがちです。
現地見学の際には距離も確かめましょう。
徒歩であれば片道2,30分以内
車、電車であれば片道1時間以内
を目途に、ご自身の体力、ご家族の居住地からの通い易さなどとも相談しながら決めましょう。
担当者を予約しましょう
事前予約なしで墓所をご訪問なさる方もたくさんいらっしゃいます。
しかし、予約しておいたほうが何かと便利でしょう。
墓所を見学すると何らかの質問が出るものです。
そしてそういった第一印象こそ大切です。
その場ですぐに担当者に質問して解決しましょう。
先に墓所を一人で見てみて質問をまとめて担当者に聞く、という考え方もあります。
そのあたりはどちらが正解というのはありません。
先に担当者を付けて墓所の雰囲気や質問を見て、気になれば後日1人で墓所を訪れるという方が2度手間にならずに済みます。
また、担当者がいないと詳細な見積もりが出せませんので、必ず1度は担当者と一緒に墓所を見学することになるかと思います。
こまかすぎるチェックリストは役に立たない
書籍などで墓所や担当者をチェックする項目を用意してくれているものがあります。
多くの場合、チェック項目が厳しいまたは多すぎて、すべてを満たそうと思うと高額な墓所しか選択肢に残らないように思われます。
他人の用意したチェックリストではなく、ご自身が気になる点をまとめておく方が賢明だと思います。
見積もりを比較検討する
現地見学を予約して担当者と打ち合わせを行うと、その内容を元に簡単なお墓の設計図を作り、見積もりを提出する運びになります。
石材店によっては見積もりを数パターン出してくれますので、お願いしてみましょう。
予算を伝えておくと、多くの場合は考慮してくれます。
こうして3件から5件の見積りを集めて、最終的には
・予算との兼ね合い
・墓所の雰囲気や自分なりのチェックリスト
・墓所管理人や石材店の真摯さ
から決定しましょう。
最後に、契約を締結しましょう
契約を締結します。
古い業界なので契約書を作らない場合もあります。
契約書は後々まで良好な関係を築くための通行手形のようなものですので、必ず書面で契約を締結することをオススメします。
たとえ書面での契約書がなさそうな雰囲気でも、お願いすれば用意してくれます。
書面で契約を残しましょう。
ここから先は、墓石のデザインや彫刻する文字の打ち合わせなど、どのようなオプションが必要かといった詳細な打合せに入るかと思います。
皆様のお墓購入が末代までの良い買い物になることをお祈りしております。