誰がどのお墓に入るの?5分で分かる「お墓の関係マップ - 長男長女編」を公開しました!

誰がどのお墓に入るの?5分で分かる「お墓の関係マップ – 長男長女編」を公開しました!

何かと複雑なお墓の関係。大好評、一目瞭然でどのお墓に誰が入るか分かる図解説明です。今回は長男長女編になります。

誰がどのお墓に入るのか、長男長女編
おそらく一度は、私はどのお墓に入るのだろうと思ったことがあるのではないでしょうか。

または、私の父や母はどのお墓に入るのだろうと大切な人の心配をしたことがあるのではないでしょうか。

年月を重ねるにつれてそういった疑問や心配は、誰もが持つものです。

自分が亡くなった後のことは分からないと思いながらも、後に残す家族や大切な人たちのためにお墓を用意したいと思う方がほとんどです。

しかし、いざ調べてみると自分がどのお墓に入るのかという個人的な質問に答えてくれる人がいなかったり、法律的な側面なども心配になるなど、とりとめなく疑問がわいてくるものです。

今日は、そういった複雑なお墓の関係について、一目瞭然で分かる図解説明を交えながらご説明します。

弊社で50年間、色々な事情を抱えていらっしゃるお客様のサポートをさせていただきました。

そういった経験から、よくある事例をまとめてご紹介します。

今回は長男長女編です。

1.どのお墓に入るのか、という法律はない

2.長男長女の場合はどのお墓に入る慣習なのか

1.どのお墓に入るのか、という法律はない

これは意外かもしれませんが、誰がどのお墓に入るのかを定める法律はありません。

よって、慣習で決まります

慣習とはすなわち、

・お墓の管理者の承諾や管理規則の遵守
・身内同士の話し合いと合意

の2点になります。

そうです、話し合いで「誰々はどこどこの墓に入る」という承諾が関係者から得られれば、血縁関係ではなくとも同じお墓に入ることができるという前提です。

1-1.慣習の壁は高い

しかし、やはり言葉でいうほど簡単には物事がうまくはいきません。

もしも血縁関係にない人をお墓に入れることをお墓の管理者が認めてしまうと、収拾がつかなくなり管理が困難になる恐れがあります。

なので、非常に稀な場合を除いては血縁、親族のみが同じお墓に入れると管理規則に定めてある墓地の方が多いと考えておいた方が良いでしょう。

上述した例は血縁関係にない人と同じお墓に入るという困難な例でしたが、例えば親族同士でも本家や分家といった違いから同じお墓に納骨することが困難な場合があります。

1-2.大切なのは話し合い

とはいえ、絶対に無理というわけではありません。

結局は墓地の管理者が承諾して、身内からも合意を得ることができるのであれば、どのお墓にでも入れます。

イレギュラーな対応をしたいときに大切なのは、話し合いという事です。

お墓に入る上で大切なのは法律ではなく墓所の管理規則と身内での話し合い

2.長男長女の場合はどのお墓に入る慣習なのか


長男長女の場合を見ていきましょう。

図では一人っ子のように記載してありますが、兄弟姉妹がいても構いません。

慣習では長男長女が先祖代々のお墓を受け継ぐことになっています。

これを承継と言います。

お墓を承継して管理している人を承継者と呼びます。

お墓を受け継ぐことに関しては、「お墓を受け継ぐと何か義務が発生しますか?」をご覧ください。

2-1.お墓を承継することになる場合

お墓を承継すると、一般的にはそのお墓に自分も入ります。

自分の妻や長子も入ることができます。

これは非常に分かり易い事例です。

なお、兄弟姉妹がいて、彼らが未婚の場合は承継者の許可があればスムーズに先祖代々のお墓に入ることができます。彼らが結婚すると分家として見られますので、墓地の管理人との話し合いなども必要になってきます。

2-2.お墓を買うことになる場合

ただし、先祖代々のお墓には入りたくないというケースがあります。

理由は様々です。

親と一緒のお墓は嫌な場合や、墓地の管理者との関係が悪い場合などは承継したお墓ではなく、新しくお墓を購入するケースもあります。

2-2-1.親も入れるお墓を建立する

新しくお墓を購入する理由として、先祖代々のお墓ではなくて自分の家族が入るお墓を購入したいという場合です。

この場合、両親とも仲が良くてできれば家族水入らずで納骨してほしいという願いなどがあります。
長男長女である人がお墓を購入して、そのお墓に自分の両親も入ることができます

この場合、墓地によっては一時的にでもお墓の所有者をご両親のいづれかの名義にする必要があることが多いのでご確認ください。

2-2-2.両家墓を建立する

承継者である人が、他家の承継者と結婚する場合が増えてきています。

これは少子化などの影響もあるのでしょう。

この場合は、選択してとして2つあります。

・両家のお墓を別々に維持管理していく
・両家のお墓を一か所にまとめて維持管理していく

前者は複雑な問題があります。

・金銭面:管理費が二重でかかってしまう
・宗教面:お寺の墓地の場合は宗旨宗派が同一でなくてはならない
・宗教面:複数のお寺の檀家として活動しなければならない
・管理面:お墓参りに複数箇所に行く必要がある

このように、忙しい現代人には厳しい制約が発生してしまいます。

後者のケースのように両家のお墓を一か所にまとめて祀るお墓のことを両家墓と言います。

両家墓を建立する場合は、

・どちらかのお墓を引越し(改葬)して、1つにまとめる
・両方のお墓を引越し(改葬)して、1つにまとめる

というケースが考えられます。

改葬というのは、お墓の引越しのことです。

納骨された遺骨を僧侶に儀式を行ってもらった後に取りだして、移動します。

改葬は最近では非常に多くなっています。

そして、遺骨が一か所に集められて再度納骨されます。

墓石には両家の名前や、言葉などを彫刻したり、墓誌を立てて両家が入っていることを証明します。

なお、こちらでは長男長女以外のお墓との関係も記載してあります。

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