「嫁いだ私は実家のお墓に入れるのかしら?」
「夫と同じお墓には入りたくないけど、どうしたらいいのかしら?」
「夫の先祖代々のお墓に入るのは気が引けるので別のお墓に入ることは可能かしら?」
などなど、女性特有のお墓の不安というものも多く存在します。
そういった誰かに相談しづらい悩みというものは、ストレスとなり健康にもよろしくありません。
その一端でも今回は解決できるように記事という形にまとめて掲載しております。
当石材店にも年間数十件をこえる相談が寄せられます。
そういった回答などから、よくある事例をまとめております。
嫁いだ人のお墓
慣習として、女性の場合は嫁いだ後は他家の人間として扱われます。
よって、一般的には嫁いだ家のお墓に入ることが予想されます。
しかし、事情があって嫁いだ先のお墓には入りたくないという場合も十分考えられます。
そういった場合でも、実家のお墓や新しいお墓、お墓以外の選択肢が必ずありますので、
ご安心ください。
承継者の嫁
配偶者が承継者、つまり長男である場合、その家のお墓を受け継ぐ可能性が高いでしょう。
その場合は、配偶者の先祖代々のお墓に入ることになります。
もしも、先祖代々のお墓に入るのは嫌だということがあれば、選択肢としては
・〇:配偶者と一緒に新しいお墓を購入して、家族墓を作る
・〇:配偶者と一緒に新しいお墓を購入して、夫婦墓を作る
が挙げられます。
もしも、配偶者とも同じお墓に入るのが嫌だということであれば、選択肢としては
・〇:実家のお墓に入る
・少:自分でお墓を購入して個人墓を作る
・△:その他の方法を模索する
が挙げられます。
承継者以外の嫁
配偶者が承継者ではない場合、つまり次男や三男の場合は、子供の有無でどのお墓に入るべきかが変わります。
子供がいない場合は、配偶者の兄(承継者)の承諾をもらって、配偶者の実家のお墓に入ることができます。
子供がいる場合は、配偶者と一緒にお墓を購入して家族墓(または夫婦墓)を新しく作ることになります。
もしも、配偶者と同じお墓に入るのが嫌だということであれば、選択肢としては
・〇:実家のお墓に入る
・少:自分でお墓を購入して個人墓を作る
・△:その他の方法を模索する
が挙げられます。
嫁自身が承継者の場合
自分が一人っ子または姉妹のみの場合は、長女が実家のお墓を承継する場合があります。
その場合は、こちらの「お墓の関係マップ – 長男長女編」をご覧ください。
離婚した場合はどのお墓に入るの?
離婚して苗字を戻す場合
離婚して苗字が戻る場合は、スムーズに実家のお墓に入ることができるケースが多いようです。
離婚後は実家のお墓に入りづらいという方もいらっしゃいます。
その場合は、
・少:自分でお墓を購入して個人墓を作る
・〇:その他の方法を模索する
離婚しても苗字を戻さない場合
子供の生活のためにも、元の苗字ではなく配偶者の苗字をそのまま名乗る場合も多いでしょう。
その場合は、実家のお墓にはいるには、墓地の管理人の承諾が取りにくくなるでしょう。
話し合いによっては、スムーズに入れることもあります。
しかし、異なる苗字をもつ遺骨が同一のお墓に納骨されるため、お墓の管理者としては難色を示す場合もあります。
お墓に苗字を2つ彫刻したり、墓誌を立てるなどの工夫をすることになるかもしれません。
離婚したら子供はどのお墓に入るの?
子供の意志によっては、どちらのお墓に入ることも可能です。
その場合でも苗字などの問題があれば墓地管理者との話し合いが必要になるかもしれません。
しかし、一般的には数十年の未来の話になるので、あまり心配しすぎても明確な答えには辿りつかないこともあります。
なお、こちらでは長男長女以外のお墓との関係も記載してあります。